ニョッキーのおもしろコラム!

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AKB48大森美優出演舞台「勇者セイヤンの物語」レポート

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新作ゲームソフト「ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて」が発売された7月29日、RPGロールプレイングゲーム)を題材にした舞台を観てきました。AKB48大森美優さんが出演した舞台『勇者セイヤンの物語(真)』です。その観想を書きたいと思います。

 

seiyan-shin.otonapro.com



私が観たのは7月29日13:00からの回です。場所は渋谷にある「CBGKシブゲキ!!」という劇場です。

 

cbgk.jp

Otona Project第九弾
演劇ユニット 爆走おとな小学生 第四回全校集会
『勇者セイヤンの物語(真)』

[出演]佐川大樹、大森美優AKB48
桝井賢斗、松田裕、花奈澪、片岡沙耶橘花凛、水崎綾、
舞川みやこ(DEARSTAGE)、柳原聖(カルマライン)、星璃劇団Patch)、
シトミ祐太朗、氏家蓮、いせひなた(輝夜-kaguya-)、柏木しいな(DEARSTAGE)、
夏目愛海、長橋有沙、樋田優花(演歌女子ルピナス組)、西澤翔、
斧口智彦(Theatre劇団子)、豊田幸樹、福田侑哉
石原美沙紀(おとな小学生)、小阪崇生(おとな小学生)、山田裕太(おとな小学生)
加藤光大(六三四)
橋本真一

[日程]2017年7月26日(水)~30日(日)

 

 

大森美優さんは「エタノール」という役名です。

まず会場について。
私は昔お笑いライブを代表として主宰し、ライブを行っていました。
会場に来て、その頃を思い出しました。
そのライブとは比べ物にならないくらい「CBGKシブゲキ!!」が新しくいい設備の会場でしたし、劇団の規模やお金のかけ方も違うのですが、会場のスタッフを出演者の方がやっていたり、出演者の方のご両親らしき方々が私の後ろの席にいたり、終演後、出演者の方と知り合いらしき方が話をしていたり、そのような光景が同じで懐かしく思えました。
AKB48のメンバーが出るという事で、おそらく知名度では大森美優さんが一番だと思います。
そして実際に大森さんのファンと思われる男性が多数会場に来ていました。
ですが、女性のお客さんが予想以上に沢山来場していました。おそらく男性の役者さんのファンだと思われます。
会場では女性の仲間同士で話をしている場面が多く見られました。
「夜(の公演)も来るんで~」とか、「チェキ何枚買った?」(※終演後有料の「チェキ会」がありました。大森美優さんは不参加。)などの会話が聞こえました。
これはまさしく、AKBグループの握手やライブ会場で聞こえる会話と全く同じものでした。
「イケメン俳優ファンも凄いな!」と思いました。
方や、大森美優さんのファンの男性は皆一人で来ており、誰とも話をせず、ま~静かなものでした。
私の隣も明らかに大森美優さんのファンでしたが、話はしませんでした。
そのあたり、AKBのファンは「劇場内でのマナー」に関しては教育されていると思いました。

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この物語は簡単に説明すると、RPGの登場人物の人間ドラマで、RPGの設定や小ネタを入れた作りとなっています。
少年ジャンプ的な主人公の勇者、そのライバルとなるもう一人の勇者、「ラスボス」という役名のモンスター、そして「エタノール」というモンスター。この4人の物語に見えました。
私はこの中で「ラスボス」が一番ヒーローに見えました。

セットが凝っていて、RPG風の雲が書かれているのですが、その雲がスクリーンになっていて、そこにオープニングとエンディングに文字や絵が写し出されるんです。この細かい演出には感心しました。
それと、RPGの舞台ですので、効果音や光の演出を沢山使っており、音響さん、照明さんもかなり大変な仕事だったと思います。
RPGの設定の物語なので、RPGをやった事のある方にはすんなりと世界観に入れる舞台だったと思います。
私は「ドラゴンクエスト」の1作目、まだブレイクする前のドラゴンクエストを予約して買ったという元小学生ゲーマーですので、RPGの知識は一通りあり、楽しめました。

 

途中でちょくちょくお笑いの小ネタが入るのですが、お客席の反応はもう一つでした。
偉そうなことは言えませんがお笑いだけの舞台をやってきた私からすると、イケメン美女ばかりの出演者でお笑い得意な方がいなかったのかな、と思います。私のような「ぶさいくなおっさん」が一人くらいいたほうがアクセントになると思います。(呼んでくれれば・・・(笑))
その中で「スマホの課金ネタ」が一番ウケてました。
「【カキン】というモンスターがいて吸い取られる~」みたいな感じです。
そしてもう一つのギャグの演出で思った事があります。
「合格マン」と「必勝マン」という、格闘家のようなコンビがいるのですがこの二人が実は受験生で、主人公が「勉強しろよ」と突っ込むシーンがあります。そして「…俺達は【指定校推薦】だ」というフレーズがありウケてました。
ここで私なりの改善アイデアがあります。
物語の終盤のシーンでのこと。主人公が、RPGの定石として「セーブしているのでリセットしてやり直せる」というのがあるが、主人公はリセットしようとはしない。しかしエタノール(?)によってリセットされ、皆に出会う前に戻ってしまった、というシーンがあり、必勝マンと合格マンが再び登場し、「指定校推薦だ」と言います。
この脚本、私なら主人公が『指定校推薦なんだろ?』と言い、「合格マン」と「必勝マン」が「なんで知ってる!?」とリアクションした方が面白くなったな…と思いました。
お笑いのコントで「RPGのパロディ」というのは考えがちな題材ですので、色々なお笑いネタを考える、入れる余地があるなと思いました。

 

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大森美優の「エタノール」は、一見ヒロインのお姫様かと思いきや実はモンスターで、「ラスボス」と手を組み裏で暗躍する、という役でした。「悪役」ともいえる役を大森美優さんがクールに演じており、いつものアイドルの大森さんとは違う一面を見せており、その成長に驚きました。私は大森さんの芝居を初めて観たのですが、このような一面もあるのだな、と思いました。
ただ、学校の授業で居眠りをするというシーンがありますが、そこではアイドルらしい大森さんが見えました。他の役者さんの演技に笑ってしまうという、ライブならではの場面も観る事ができました。

大勢の若い役者さんの熱のある舞台は2時間続きました。そして最後の挨拶。
舞台のこの場面はいつも感極まりますね。
芝居ではありませんが、舞台での充実感、達成感を私自身知っているのでなおさらです。若い役者さんたちのパワー、熱意。そして楽しそうな雰囲気。羨ましいですね。


もちろんファンはファン目線として、その役者さんの熱演ぶりに感動した事でしょう。
大森美優さんも色々苦労しながら本番に向けてやって来ていた事をSNSを通じて知っておりました。
やはり舞台は良いものですね。また機会があれば舞台を観たいと思います。

 

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