女子の殺し屋二人の物語。
あらすじとしては、殺し屋組織に所属する女子高生殺し屋二人組が、高校卒業すると組織から、社会人としてバイトもするよう命じられます。前半はその日常。
そしてバイト先に来たヤクザをうっかり殺してしまい、その組と戦う、という話。
阪元裕吾監督の作品は「ファミリー★ウォーズ」「ある用務員」を観ていまして、この二人組はおそらく同じ設定で「ある用務員」に出ていました。
たしか、ですが阪元監督は「少年ジャンプ」がお好きらしく、漫画好きの私としては各作品のテーマや設定に惹かれるものがありますね。
バイオレンスを多く好む監督ですが、その描写にはリアルさが足りないと常々思っていました。
ただ「アクション」のリアルさはこだわっていて、冒頭の格闘シーンであった、ナイフの刺し方は良かったです。
「アジョシ」で知ったのですが、実戦では同じ所を連続で刺すんですよね。
そこがリアルでした。
リアルといえばこの二人が日常生活をする様子、仕草やセリフが本当にリアル。
どこまで台本なのかわかりませんでした。
さすがに独り言をぶつぶついうあたりはアドリブでは?と思ってしまいました。
とにかく自然な演技で素晴らしいです。
お二人について。
まずは伊澤彩織さん。
金髪ショートのほうです。
コミュ障でなかなかバイトも見付からない、しかし格闘は抜群に強い、という役柄ですが、スタントのプロの方らしいです。
本当に速く、見事な動きでかっこ良かったです。特に弾が切れ、マガジンを入れ換えて撃つ、という一連の動きが見事でした!
髙石あかりさん。長髪黒髪のほうですね。
まずお顔が美しい、可愛い。
なのに言いたい事を自由に発言するしキレると暴力をふるう、そういうキャラもあって目が離せず終始見とれているような感じでした。
二人ともキャラも立っていて魅力的で、素晴らしいコンビでしたね。
日常シーンなんて普通は退屈してしまうのですが、この二人のは見ていられました!
その他細かい所では…
ヤクザの親分が冗談通じない所が「ノーカントリー」の殺し屋的な怖さがありました。
だんご屋で耳に串を刺していたのは「アウトレイジ」で箸を耳に刺していたシーンを思い浮かべました。
可愛い少女が殺し屋、というのは前田敦子さんの「セブンスコード」を思い浮かべました。
まあとにかく漫画的なセンスでテンポ良く進みスカッとする作品で面白かったです!