普段、通勤などで電車に乗っていて、いつも思うことがあります。
車中アナウンスでは「携帯電話の電源を切る」よう呼びかけていますね。確かに、車内で電話で話されるのは迷惑ですし、心臓ペースメーカーに影響を与えても大変ですから、注意が必要です。それから『痴漢は犯罪です』の呼びかけもあります。お年寄りや体の弱い方、妊娠中の方用に「優先席」もあります。これらもよい事だと思います。
ただ、私が一番つらいと感じている問題に対しては、対策も、注意の呼びかけも何もありません。
問題とは、“におい”です。主に中年以降の男性から発せられる、体臭と口臭です。
私は人より少しにおいに敏感なのかも知れませんが、これが非常につらいのです。恐ろしいのです。こういった類のにおいをかぐと、実際に気分が悪くなってしまいます。本当に吐きそうになります。あまりにつらいので、運悪く遭遇したら、次の駅でいったん降りて、別の車両に乗り換えたりしています。
においがつらいと感じているのは、決して私だけではないはずです。たまに女性で、鼻と口にハンカチをあててつらそうな表情をしている人を見かけます。恐らく原因は臭いでしょう。「自分もつらい!」と思う方は、一票入れてください。
このような「悪臭」に対して、なんら対策が講じられないことには非常に憤りを感じますが、なぜ無策なのかは分かっています。
1つには、元凶を『特定しにくいから』です。見た目でにおいは分かりませんから。痴漢であれば、触っている所を押さえればはっきりしますが、においはそうはいきません。
理由の第2は『においは犯罪じゃないから』。どれだけ臭くても、です。悪臭を放つことは犯罪ではありません。過去には何らかの判例があるのかも知れませんが、一般的には犯罪ではありません。
どうしようもないとは思います。でも、だからといって、容認できるものではありません。「におい」というのは、れっきとした『守るべきマナー』であると思います。
せめて、車中アナウンスで「各自自分の体臭・口臭をご確認頂くようお願い致します」とか、「臭くてももうしばらくの辛抱です。頑張りましょう」とか、そのくらいは言ってくれてもいいのに。
言いたい放題書いて来ましたが、そんな私も、もうすぐ中年です。いつ自分が臭くなるのかわかりません。口臭なんかは、既に臭い日があったかも知れません。これからは一層「防臭」に努めるよう、気を引き締めたいと思います。 [オーマイニュース 掲載]