ニョッキーのおもしろコラム!

お笑い芸人・ニョッキーのコラムです。お笑い・まんが・AKB48・SKE48・AKBグループ・地下アイドル・料理・グルメ・芸能・映画・矯正歯科(審美歯科)・病気・ダイエット・…などなど様々な事を書くブログです!

映画「もらとりあむタマ子」

前田敦子主演。いわゆる日常系のドラマ。
AKBファンでありながら前田敦子には惹かれなかったので最近まで前田敦子作品を観てませんでした。しかし「セブンスコード」を見て役者のしての前田敦子、凄いなと思いました。
物語は大学出て就職せず実家でニート生活をする女子の日常で、ダメなタマ子を見てクスッとする作品で、日常系と言えば私にとっては「けいおん!」の平沢唯です。そのような感じです。
(ライムスター宇多丸さんも言ってましたがパクるつもりは無いです。けいおん!ファンなものでそう思いました。)
冒頭は台詞少なく日常を淡々と映していますが、政治のニュースを観たタマ子が「ダメだ日本は」と言い父親が「ダメなのはお前だ、就職しろ」と言うと「その時が来たらする」「少なくとも今ではない」というやり取りは最高だし、この映画を良く表しています。
無駄な台詞を削ぎ落とした感じがしました。
意外だったのはさほど屑ではないんですよね。食事の時に手を合わせたり「良いお年を」とお店の人に声かけたり。
家は裕福でない様子だけど、ちゃんとしつけはできている。
また、親は離婚して父親だけなんですが、わりと仲が良い。
父親との了解は無理と言ったり、選択したパンツを汚そうに扱ったり、舌打ちしたり、笑えるあるあるネタはありますが、父親の再婚の話が出ると相手の女性を探ったり、阻止しようとする。
しかし父親が自分の事を「出て行けと言えない」所を語った所で涙でましたね…私はタマ子以上に「いい歳してニート」だった経験があるので。
好きだったのが、近所の中学生男子とのシーンですね。
偉そうにこき使っている時のタマ子の仕草がなんとも笑えますし、少年に「あの人友達いないんだよね」と同情されている、という台詞には笑いました。
見所としては、タマ子がアイドルを目指そうとする所。それをアイドルで頂点に立った前田敦子が演じている所がなんとも笑えます。
しかし「タマ子」として見えてしまい、アイドルなんて絶対無理、と思えてしまう所が役者としての前田敦子の凄い所だと思います。
エンドロール後のメイキングにも注目。
特に対した出来事が無いのですが、それに怒ったり評価を下げる人は「日常系」の楽しみに方を知らない、向いていない人なのでそういった方にはおすすめできません。
私はアイドルとしてよりも役者としての方が前田敦子は輝いていると感じました。
 
※追記
茶店?漫画喫茶?のシーンで「宮本から君へ」がテーブルに置いてあった。タマ子がこの作品を読んでいる、という所から色々想像できる。