「料理人として、冷凍ギョーザを作っていた時のエピソード」
「冷凍ギョーザ農薬事件」は現在、大きな話題となっています。
“あるギョーザ商品”に農薬が混入していた疑いがあり、原因や混入した全ての商品の特定がまだできていない為、消費者の不安が広がっています。
そんな状況ですから、あまり断言はできませんが、決して『餃子が危険』というわけではありません。
「そんなの言われなくてもわかってる」と、読んでいる皆さんは思うかも知れませんが、世の中には安易にイメージをつけ、「風評」を作り出す人やそれを信じる人がいるのです。
個人的に「一番好きな料理」である餃子の風評被害は見過ごせません!と言うわけで、事件には関係ありませんが、「ギョーザの風評被害を防ごう!」キャンペーンの一環として、「餃子職人」として餃子を作っていた時の事をご紹介します。
自分はラーメン店2店舗で働いたのですが、そのうちひとつの店舗で、
『餃子の通信販売』を行っていました。
ラーメンしか作っていないお店でも、やはり「餃子が食べたい」と言うお客様がいるようで、そういった「ラーメンしか作っていないお店」向けに冷凍した餃子を販売していました。
今ではネットショップがありますが、この頃(約10数年前)は無かったので、雑誌に広告を出していました。
その時の作り方を簡単に説明すると、
■豚肉に醤油、砂糖、塩、卵、科学調味料などを入れて混ぜ、冷蔵庫で保存し、寝かせます。
・・・実は、コストを安くする為に、「人造肉(大豆で作ったニセモノの肉)」を少し使っていました。
■キャベツ、ニラ、葱、玉葱、椎茸を機械(ミキサー)でみじん切りにします。
■野菜を水切りネットに入れ、「野菜しぼり機械」に入れ圧力をかけて余分な水分を抜きます
・・・必ずしも、水分を抜いたほうがいいとは言えませんが、作りやすさなどの面から、ここではこうしていました。
■肉と混ぜて一晩寝かせます。
・・・冷蔵庫でなじませます。
■皮は製麺業者から仕入れます。
■翌日、餃子の具を皮に包みます。
・・・慣れてくると、餃子を1時間に100個くらいは楽に包めるようになります。
■包んだ餃子をバット(お盆のような入れ物)に入れ、冷凍庫で凍らせます。
■凍ったら箱詰めして、宅配便で送ります。
とまあ、このような感じで「冷凍餃子」を作ってしていました。
くれぐれも言っておきますが、農薬や、危険なものは一切入れていませんのでご安心ください。
とにかく、この問題が早く解決し、みなさんが安心して餃子を沢山食べられるようになってほしいと願います。