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【映画批評】キル・ビルVol.1・・アクションエンターテイメント!

2008-01-10

クエンティン・タランティーノのアクションエンターテイメント作品

【評価】★★★★★★★★★ 8

 

タランティーノの代表作品であり、近年の代表的なアクションエンターテイメント作品。

「復讐」がテーマであり、残虐な表現がありながらも、娯楽として楽しめる作品となってある。(残虐な描写が嫌いな方は除きます。)

 

【あらすじ】

殺し屋のザ・ブライドが自分の結婚式の最中に自分が所属していた毒ヘビ暗殺団に襲撃され夫やお腹の子を殺される。長い眠りから復活したブライドは復讐を始める。Vol.1はオーレン・イシイとの戦いが中心。

 

前置きとして、自分はタランティーノのファンです。 レザボア・ドッグスのファンで、彼の監督・脚本をした作品はほぼ全部観ていますが、この時点の集大成と言える作品でした。 いや、期待以上に良かった。

 

Vol.1はバイオレンスアクションが次々と繰り出し、「復讐」というテーマもあって非常に爽快感のある作品です。 全体が5つの章に分かれていて、まるでTVゲームのようなSEやスピード感で次々と敵が襲ってきて、そしてだんだんと強い敵が登場する。

作品はいきなり戦闘シーンから始まるり、「いきなりかい!」と突っ込みました。 見事な“つかみ”だと思いますし、2作の作品に分かれていて、“ひき”も見事で、「Vol.2」を観たくなります。

そして、タランティーノ特有ののこだわり、遊び、パロディ等が満載な作品でもあります。 いくつか紹介しますと、作品中いきなりアニメがはじまる/日本人の漫才のような口喧嘩/日本での背景やセット/衣装、劇中とエンドロールで流れる歌謡曲/武器(特にゴーゴー夕張の武器は秀逸です)/やたらでてくる敵(多すぎなほど登場します)/わざとらしいくらい過剰なチャンバラ演出・・・などなど。

彼はとにかく、「エンターテイメントの戦闘シーン」を描きたかったのだと思います。 だから余分な話が少ない。戦闘シーンのこだわりは圧巻です。とにかく斬りまくるのですが、殺し方も様々、切られたリアクションも様々でバリエーションに富んでます。素早いシーンの中に山ほど盛り込まれています。 ぜひともビデオを買って(借りて)巻き戻して観てみたい作品です。 この映画は「殺しのエンターテイメント」であります。 ですから、殺しに抵抗がある人、タランティーノを理解できない人は、少しだけある、細かいギャグで楽しんで貰うしかありません。

とりあえず自分は、タランティーノと感性・好みが合うので大変楽しめ、数少ない好きな作品の一つとなりました。

賛否両論ありますが、彼はとにかく自分の好きな事だけを作ったんだと思います。(そういう人であり、ファンは当然知っていますが)[オーマイニュース掲載]