映画「キャラクター」
主人公はプロを目指す漫画家で、偶然殺人現場と犯人を目撃してから、その犯人を漫画にして売れてしまうが…
というストーリー。
先に結論を言うと、シリアルキラーものとして、サスペンスとしてとても楽しめる面白い作品です。
私が気にするバイオレンス描写ですが、人を刃物で刺す描写が多数描かれており、よくやっていると言えます。
ただ犯人は四人家族をターゲットにするのですが、子供への描写に配慮してか、家族への犯行の描写は一切無く、遺体のみの描写でした。
これは海外でもそうなので仕方ないでしょう。
私は素人ですが、漫画を描いたこともありますし、編集部に持ち込みもしたことがあるので漫画家の様子はわりと知っています。
作中の「34」が面白そうで読みたいですね。
主人公は編集者から、
殺人の描写なリアリティが無い、
師匠の漫画家から、いいやつだから悪人がかけない、など、
「キャラクターを描けない」と言われていました。
これは私は目に沁みてよくわかっています。キャラクターのリアリティは大事です。
作品のタイトルでありテーマでもある
「キャラクター」
なのですが、この犯人、
ピンクの髪に首をかしげる動き、不気味な言動など、明らかに気味の悪い殺人犯のイメージです。
キャラ作り過ぎでしょう。
自虐ネタなんでしょうか?
犯人役の方はミュージシャンの方ですが、演技は上手でしたね。ただ怖さより人をイライラさせる演技が上手でした。
ものすごい殴りたくなりました。それだけ上手いという事でしょう。
もう一人の犯罪者も不気味なきもい容姿ですし、主人公も無精髭に髪の毛ボサボサで、漫画家のテンプレ通りです。
作品の言葉通り、監督やスタッフが殺人犯の事を知らな過ぎか、エンタメに寄り過ぎましたね。
ラスト、逃亡中のあの人物が奥さんを殺す、と予想しましたが、エンタメを考えるとバッドエンドにはできなかったのでしょう。匂わせるだけでしたね。