映画「ベイビーわるきゅーれ2べいびー」
私は阪本監督のファンでして、その中でも最高傑作だと思われる「ベイビーわるきゅーれ」の続編です。
まず、オープニングのバトル。
安いアパートの描写がリアルで、狭い部屋で大人数での銃撃戦が始まったら、というのがリアルに感じられました。
そこからのオープニング映像。
「殺し屋の日常」という感じの前作から
「殺し屋女性コンビ対殺し屋男性コンビ」
の戦いとなり、エンタメ性が上がったという感じ。
かき氷食べてベロ出す所は
「べー。」かな。
銀行で銀行強盗に出会うのは、前作のメイド喫茶のパターンと同じですが、
面白いですよね。
「タイミング良すぎ」という突っ込みは、
「コナン」とかであるように、
「良いマンネリ」というか「良い必然性」ですよね。
設定がありがちでも、この作品はアクションのレベルが非常に高いので違いがあります。
その中で「電話を武器にしたアクション」など、面白さもあり、さらに魅力が増します。
前作同様、「殺し屋協会」が、実際にあるやうにリアルな描写で身近に感じます。
オンライン会議の描写など、「あるある」ですね。
将棋のくだりは唐突でしたね。
1作目で自宅でよく将棋指したりしていたりして、将棋が趣味ということなら、より面白かったと思いますが、あれだとただバカなだけで面白よりイライラが増しましたね(笑)
早口でしたが「バイオレンスアクション」というのは、漫画のやつですかね?
死体処理班の田坂が前作からいいキャラで一番好きですね。
今回意外な展開になりましたけど、やっぱりいいキャラですね。
ある人物の死体を燃やす場面で、手がドラム缶から飛び出てるのがいい描写ですよね。
作中に出てくる漫画雑誌が「チョップ」!
全体的にコメディな感じの温度感でありますが、最後にある「依頼」をするくだりでは凄く上がりました。
ただ、殺し屋兄弟を憎めない感じに描いていたのが、勿体ないような気がしますね。
もし「3」の予定があって、そこで兄弟が仲間になる予定なのであれば、それは熱いのでありなのですが、あのかたちで「ケリをつけた」とするならば、敵は「ワルとして魅力のあるコンビ」のほうが、最後の爽快感があったと思います。
調べたら、バイオレンス描写をあえて抑えたらしいですね。
知名度や評価が上がってきたからメジャー路線ですかね?
漫画で例えると、
阪本監督は「少年ジャンプ」が好きなので、
初期作品は「ヤングキング」や「漫画ゴラク」の作品だったのを、
「少年ジャンプ」でできる範囲のバイオレンス作品「鬼滅の刃」とか「チェーンソーマン」とかにしたかった、ということでしょうか…?
とはいえ、今作も、高石さんが本当に可愛くて、伊澤さんのアクションが見事であることは変わりなく、本当に面白い「殺し屋エンタメ」作品でした!